自分ばかり仕事の雑用をやらされる原因と対処法

仕事術

雑用は、誰かがやらなければいけない仕事です。

しかし、それが「毎回あなた」になっていませんか?

この状態を放っておくと、自分にとって悪い影響が出てしまいます。

この記事では、自分ばかり雑用をやらされる原因を整理しながら、断り方のコツや伝え方を具体的に紹介します。

ぜひ、最後までご覧ください。

自分ばかり仕事の雑用をやらされる原因

職場で自分ばかりが雑用を頼まれてしまうのには、何らかの理由があります。

ここでは、なぜ雑用が集中してしまうのか、よくある原因を確認してみましょう。

①頼まれたら断れない

雑用をよく頼まれるのは、あなたの断れない性格が原因かもしれません。

人は頼みごとをする際、「この人なら文句を言わずにやってくれる」と思う相手を選びます。

次のように、やさしい態度を取っていたり、頼まれたら必ず引き受けてしまったりする方は注意が必要です。

  • 頼まれたらすぐ引き受ける
  • 断ると申し訳ないと思ってしまう
  • 本当はいやでも顔や態度に出さない

自分の意思をしっかり伝えないと、周りは気づいてくれません。

断ることは悪いことではなく、自分のために必要な行動です。

②雑用が好きだと誤解されている

雑用をテキパキこなすことで、「この人は雑用が好きなんだ」と誤解されてしまうことがあります。

自分では無理をしていても、それが伝わらなければ「この人に頼めば安心」と思われてしまいます。

以下のようなことが積み重なると、誤解を生みやすくなります。

  • 雑用を素早く片づけてしまう
  • 苦手な顔を見せず、黙って取り組む
  • 他の人が雑用を断っても代わりにやってしまう

仕事に丁寧なのは良いことですが、「何でも引き受ける人」という印象になると、本来やるべき仕事に支障が出ることもあります。

必要以上に雑用を引き受けない勇気も大切です。

③他の人が避けている

自分ばかり雑用をやっているのは、他の人があえて避けているからかもしれません。

誰もが気づいていながら手を出さない場面では、まじめな人がやることになりがちです。

  • ゴミ箱がいっぱいでも誰も片づけない
  • 書類が山積みでも整理しない人が多い
  • 「誰かがやるだろう」と見て見ぬふり

こうした場面では「まじめな人が損をする」構図になりやすいです。

雑用を黙ってこなすのではなく、周囲に協力を求めることも重要です。

④ルールがはっきりしていない

雑用が一部の人にばかり集中する職場は、ルールが曖昧な場合が多いです。

「いつ、誰がやるのか」決まっていないと、結局いつも同じ人が引き受けることになります。

  • 会議の準備を毎回同じ人がやっている
  • 清掃や片づけが暗黙の了解になっている
  • 新人が「当然のように」任される空気がある

こうした曖昧さは、雑用が偏る原因になります。

公平に分担するためには、明確なルールを決める必要があります。

雑用を続けることによる悪影響

雑用は職場にとって必要な仕事ですが、そればかりを続けているとさまざまな悪影響が出てきます。

ここでは主なデメリットを見ていきましょう。

仕事が進まない

雑用に時間を取られてしまうと、やるべき仕事に集中する時間が減ってしまいます

結果として、全体の業務が遅れたり、質が落ちたりすることにもつながります。

  • 準備や掃除で朝の貴重な時間がなくなる
  • 本来の担当業務に手が回らなくなる
  • 納期が迫っていても雑用に追われてしまう

こうした状況が続くと、自分自身が「いつも遅れている人」と見られてしまうかもしれません。

雑用に追われることが、仕事の評価にも影響していきます。

ストレスがたまる

雑用を一人で続けていると、だんだんと「なぜ自分だけが…」という思いが強くなっていきます。

それが積み重なると、仕事への意欲が下がったり、人間関係が悪くなったりする可能性も出てきます。

  • ほかの人が見て見ぬふりをしている
  • 上司が感謝の言葉をかけてくれない
  • 自分の気持ちを誰にも話せない

こうした環境では、ストレスが心の中にたまり続けます

やがて、職場そのものがつらい場所になっていきます。

スキルが身につかない

雑用ばかりをこなしていると、仕事の技術や知識がなかなか身につかなくなります

雑用は基本的に誰でもできる作業が多く、考える力や専門的な能力をあまり必要としません。

  • 専門的な仕事の経験が積めない
  • 成長の実感が得られず、自信が持てなくなる
  • 昇進のチャンスで不利になる

このように、自分が雑用に追われているうちに、周りの人はスキルを磨き、差がついてしまいます。

雑用の時間が長引くほど、キャリアにとっての損失も大きくなっていくのが現実です。

仕事の雑用を減らすための対処法

雑用を一人で抱え続けるのは大きな負担になります。

無理なく、そして円満に雑用を減らしていくには、ちょっとした工夫がとても大切です。

ここからは、その具体的な方法をご紹介します。

①理由を明確にして断る

雑用を断るときに、「今忙しいから」と曖昧に言うと、ただの言い訳と受け取られてしまう場合があります。

そこで重要なのが、理由を明確にして断ることです。

  • 「資料作成が締切前なので集中したいです」
  • 「本日中に〇〇の対応が必要なため、手が回りません」
  • 「この件を終えてからでもよろしいですか?」

このように伝えれば、相手も納得しやすくなります。

雑用をすべて断るのではなく、「今できない理由」を丁寧に伝えることが、誤解を防ぐ鍵になります。

②上司に相談する

雑用を何度も任されてつらいと感じるなら、一人で抱え込まず、上司に相談することが大切です。

ただし、感情的に訴えるのではなく、冷静に事実を伝えることが効果的です。

  • 「雑用が重なり、本来の業務が後回しになってしまっている」
  • 「集中する時間がとれず、業務に影響が出そう」
  • 「公平な分担について、一度みんなで見直してほしい」

このように、自分の困りごとを仕事全体の課題として伝えることで、上司も理解しやすくなります。

我慢を続けるよりも、早めに状況を共有することで、改善につながります。

③分担のルールを決める

雑用を公平にするためには、ルールを明確にすることが欠かせません。

何となくの流れで雑用をするのではなく、あらかじめ役割を決めることで偏りがなくなります。

具体的には、次のような方法が効果的です。

  • 曜日ごとに担当者を決めて交代制にする
  • 仕事内容を表にして見える形にする
  • 会議などで分担について話し合う

一人に任せると負担が偏り、不満が生まれます。

ルールを作ることで、安心して本来の業務に取り組めるようになります。

④転職を検討する

どうしても雑用が偏ってしまい、改善の見込みがない場合には、思い切って転職を検討することも一つの選択肢です。

「我慢すればそのうち変わる」と期待して長く働き続けても、環境が変わらなければ、ストレスだけが積み重なっていきます。

  • 上司に相談しても取り合ってもらえない
  • 自分の成長につながる仕事がまったく回ってこない
  • 働いていてもやりがいや達成感を得られない

こうした状況が続く場合は、転職を視野に入れてもよいでしょう。

無理を続けて心身をすり減らすよりも、前向きに働ける道を探すことの方が大切です。

まとめ:雑用に押しつぶされない働き方を

雑用は、職場に必要な仕事である一方で、負担が一人に偏ると大きなストレスになります。

自分ばかりがやらされていると感じたときは、原因を見直し、断り方や分担方法を工夫することが重要です。

この記事では、以下の対処法をご紹介しました。

  • 理由を明確にして断る
  • 上司に相談する
  • 分担のルールを決める
  • 転職を検討する

雑用ばかりではなく、自分の成長に結びつく仕事ができる環境をつくることは、必ずできます。

「どうすればみんなが納得できるか」を考えながら、少しずつ改善していきましょう。

この記事を書いた人
いさむ

新卒で入社した会社の激務に耐えられず1年半で退社→転職した会社では人間関係に馴染めず2年で退社→二度目の転職で自分に合った会社に出会い、今は楽しく働いています。
社会保険労務士・日商簿記1級の資格を保有。
会社員のお悩みを解決するための方法を発信中です。

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