休みの日に連絡してくる上司の心理と対処法

人間関係

せっかくの休みに、上司から突然の連絡がきたことはありませんか?

「なぜこのタイミングで?」「どうして自分ばかり?」と戸惑い、モヤモヤした気持ちを抱えてしまう方は多いはずです。

本来、休日は仕事を忘れて心と体を休める大切な時間です。

しかし、その時間を上司からの連絡で奪われてしまうと、ストレスがたまり、仕事へのやる気まで失ってしまうおそれもあります。

この記事では、休みの日に連絡してくる上司の心理を解説し、そのうえで無理のない対処法をご紹介します。

我慢ばかりせず、自分の時間と気持ちを守るためにできることを始めてみましょう。

休みの日に連絡してくる上司の心理

上司がなぜ休みの日に連絡してくるのか、不思議に思う方も多いのではないでしょうか。

まずはその理由を知ることで、必要以上に落ち込んだり怒ったりすることを防げます。

背景を理解することで、今後の関わり方を考えるうえでの手がかりになります。

仕事が最優先だと思っている

上司が休みの日にも連絡してくるのは、「仕事がすべて」という考え方があるからかもしれません。

自分にとって大事なことだから、相手も同じだと思い込んでいるのです。

このような上司は、次のような特徴があります。

  • プライベートより仕事が大事だと思っている
  • 休日でも社内にいることが多い
  • 自分の働き方を部下にも求めがち

こうした上司に対して何も言わなければ、いつでも対応できると思われてしまいます。

気づかれないうちに無理を重ねるのではなく、線を引く勇気が大切です。

頼れる人が他にいない

上司があえて休みに連絡してくるのは、「この人なら動いてくれる」と信頼しているからかもしれません。

一見ありがたいことに思えるかもしれませんが、休日まで関係を持ちこすのは負担が大きいです。

このような上司は以下の傾向があります。

  • いつも同じ人にだけ連絡する
  • 他の部下に相談せず、一人に頼りすぎている
  • 「君がいないと困る」と口にする

信頼されているのは良いことですが、負担が重なれば心も体も疲れてしまいます。

上司に悪気があるとは限りませんが、休む権利は誰にでもあります。

部下の状況を気にしていない

上司が休みの日に連絡してくる理由のひとつに、「部下の予定や気持ちを考えていない」という無関心さがあります。

相手の都合を無視した行動は、無意識のうちに迷惑をかけてしまいます。

このような上司には、以下のような行動が見られます。

  • 相手の都合を気にせず一方的に話しかけてくる
  • プライベートの予定を軽く考えている
  • 「少しだけだから」と言いつつ話をする

相手がどんな状況にあるかを考える余裕がないため、結果として無神経な印象を与えることもあります。

しかし、遠慮して何も言わないと、相手はずっと気づかないままです。

休みの日に上司から連絡がくる影響

休みの日に上司から連絡がくると、心がざわついたり、気持ちが落ち着かなくなったりすることがあります。

こうした小さな積み重ねが、のちに大きな疲れやストレスにつながることもあるのです。

どんな悪影響があるのかを知っておくことは、自分を守る第一歩です。

心が休まらない

休日に連絡が来ると、頭の中がずっと仕事モードのままになってしまいます。

そうなると、休息が取れずストレスがたまっていきます。

具体的には、次のような悪影響が考えられます。

  • 仕事の疲れがとれない
  • 気持ちが切り替わらない
  • 集中力が下がってしまう

このような状態が続くと、仕事で本来の力を発揮できなくなってしまいます。

上司からの連絡にはメリハリをつけて、自分の心を守ることが必要です。

家族や友人との時間が減る

休日は、家族や友人との大切な時間です。

しかし、上司からの連絡によってその時間が中断されると、周りの人との関係にも悪い影響が出てしまいます

例えば、以下のような場面が考えられます。

  • 食事中に突然の電話で席を外す
  • 子どもと遊んでいたのに仕事に気を取られる
  • 約束していた外出を急にキャンセルすることになる

このようなことが何度も続けば、家族や友人の信頼を失ってしまうおそれもあります。

仕事も大切ですが、人との関係も人生において欠かせないものです。

やる気が失われる

休みの日まで仕事のことを考えさせられると、「いつまでたっても終わらない」と感じてしまい、やる気が少しずつ失われていきます

やる気が下がると、集中力や判断力にも影響が出てしまいます。

やる気が落ちる原因としては以下のようなものがあります。

  • 休んでも気持ちが切り替えられない
  • 頑張っても評価されず、やる気が下がる
  • 「自分だけ損している」と感じる

これが続くと、仕事そのものが苦痛になってしまうこともあります。

その前に、上司の連絡にふりまわされない環境をつくる必要があります。

休みの日に連絡してくる上司への対処法

上司が連絡してくる原因がわかっても、何も行動しなければ状況は変わりません。

とはいえ、いきなり強く言うのは勇気がいりますし、関係が悪くなるのも避けたいところです。

ここでは、取り入れやすい対処法を紹介していきます。

今は対応できないと伝える

休日に連絡がきたときは、「今は対応できません」と正直に伝えることが大切です。

我慢して無理に対応してしまうと、上司はそれが当たり前だと感じてしまいます。

以下のような言い方を使うと、角を立てずに断ることができます。

  • 「申し訳ありませんが、ただいま外出中です」
  • 「本日は家の事情があり、すぐの対応が難しいです」
  • 「休み明けでの対応でもよろしいですか?」

このように、断るときは「丁寧な言葉」と「はっきりとした理由」をセットで伝えるのがポイントです。

言いにくいかもしれませんが、自分の時間を守るには必要な行動です。

連絡のルールを話し合う

「連絡は業務時間内だけ」「休日は原則返信しない」など、あらかじめルールを決めておくと、トラブルや誤解を減らせます

上司も「悪気なく連絡してしまう」ことが多いため、ルール化はとても有効です。

例えば、次のような話し合いが効果的です。

  • 「休日の連絡は緊急時に絞りませんか?」
  • 「急ぎでない連絡は、週明けに共有いただけると助かります」
  • 「私用と仕事の線引きをきちんとしておきたいです」

関係がこじれてからだと言い出しにくくなってしまうため、話し合いは早い段階で行うのが理想です。

最初は勇気が要りますが、上司との関係を良くするためにもルール作りは大切です。

人事や他の上司に報告する

上司に直接伝えるのが難しい場合は、人事やその上の立場の上司に報告する方法もあります。

組織の中で不適切な行動がある場合、他の部署が介入することで改善されることがあります。

相談の際は、以下の点を整理して伝えましょう。

  • どのような連絡が、どの頻度で来ているか
  • それによってどのような影響が出ているか
  • 自分としてはどのような対応を望んでいるか

記録を取っておくと、相手に説明しやすくなります。

声を上げるのは気が引けるかもしれませんが、誰かに話すことで、解決策が見えてくることもあります。

異動や転職も考える

上司から休みの日に何度も連絡が来て、精神的につらい状況が続いている場合、環境そのものを見直すことも選択肢の一つです。

どれだけ工夫しても状況が変わらないときは、自分を守るために大きな決断が必要になることもあります。

特に、以下のような状態に心あたりがある場合は注意が必要です。

  • 休日でも落ち着かず、心が休まらない
  • 上司に伝えても態度がまったく変わらない
  • 家族や友人との時間に悪い影響が出ている

我慢を重ねすぎると、心や体の不調につながってしまうおそれがあります。

自分に合った職場を選ぶことは、将来の自分を守るためにも大切な判断です。

まとめ:自分の時間を大切にしよう

休みの日に上司から連絡が来ると、戸惑ったり、心が落ち着かなくなったりすることがあります。

こうした状況が続けば、心や体が疲れてしまい、仕事への意欲も下がってしまいます。

まず大切なのは、上司がなぜ連絡してくるのかという心理を理解することです。

  • 仕事が最優先だと思っている
  • 頼れる人が他にいない
  • 部下の状況を気にかけていない

このような考えの上司に悪気があるとは限りませんが、自分の生活や気持ちを守るための行動が必要です。

この記事では、以下の対処法を紹介しました。

  • 今は対応できないと伝える
  • 連絡のルールを話し合う
  • 人事や他の上司に報告する
  • 異動や転職も考える

我慢を重ねることで心がすり減ってしまう前に、自分の未来を見つめ直すことも大切です。

休日は、しっかり休んでこそ意味があります。

自分の時間を大切にし、心に余裕を持てる働き方を目指しましょう。

この記事を書いた人
いさむ

新卒で入社した会社の激務に耐えられず1年半で退社→転職した会社では人間関係に馴染めず2年で退社→二度目の転職で自分に合った会社に出会い、今は楽しく働いています。
社会保険労務士・日商簿記1級の資格を保有。
会社員のお悩みを解決するための方法を発信中です。

いさむをフォローする
人間関係
この記事をシェアする