上司同士の仲が悪い場合の対処法7選

人間関係

職場で「上司同士の仲が悪い」と感じたことはありませんか?

そんな重い空気の中で働いていると、とても気をつかいます。

特に板ばさみになりやすい部下の立場では、「どう対応すればいいのか」と悩んでしまうことも少なくありません。

この記事では、上司同士の不仲によって起こりやすい影響や、そのような状況でも落ち着いて仕事を進めるための対処法を紹介していきます。

自分の心と体を守るため、ぜひ参考にしてください。

上司同士の仲が悪いことによる影響

上司同士の関係が悪いと、職場には思った以上の影響が出てきます。

部下たちの気持ちが落ち着かず、仕事の流れが乱れる原因にもなります。

ここでは、上司の不仲によって起こりやすい職場の変化について、お伝えします。

職場の空気がピリピリする

上司同士の仲が悪いと、職場の空気がピリピリして働きづらくなります

なぜなら、小さな発言や態度のすれ違いが、周りの緊張感を生んでしまうからです。

  • 会議中に言い争いが起こる
  • 無言でにらみ合うような雰囲気になる
  • 周りが声をかけづらくなる

このような状態になると、ちょっとした質問すらしづらくなり、職場の会話も減っていきます。

気持ちが落ち着かないことで、安心して働くことができなくなります。

部下の立場が不安定になる

上司同士の関係が悪くなると、その下で働く部下の立場が不安定になってしまいます

例えば、一方の上司に報告したことを、もう一方の上司から否定されたり、違う方法を指示されたりすると、部下は混乱します。

  • どちらの指示を聞くべきか迷う
  • 両方に気をつかって疲れてしまう
  • どちらの味方と思われるか心配になる

こうした状況が続くと、誰の考えに従えばよいのかわからなくなり、判断する自信もなくなります。

「間違ったことをしたくない」という気持ちから、行動すること自体が不安になってしまうのです。

チームワークが乱れやすくなる

上司同士の関係が悪いと、チーム全体の連携もぎくしゃくしてしまいます

指示がバラバラになったり、連絡がうまく伝わらなかったりすることで、仕事が滞ってしまうことがあるからです。

  • 部署内での情報共有がうまくいかない
  • 進め方の方針が食い違い、作業が止まる
  • チームの目標があいまいになり、まとまりがなくなる

このような状態では、みんなが同じ方向を向いて動くのが難しくなり、仕事の進みも悪くなります。

信頼し合えるチームを作るためには、上の人たちの関係性が大きく影響するのです。

上司同士の仲が悪い場合の対処法7選

上司同士の仲が悪くても、自分の行動次第でトラブルを避けたり、気持ちを落ち着けたりすることはできます。

ここでは、部下としてどう対応すればよいか、具体的な方法をご紹介します。

①感情に巻き込まれない

上司同士の不仲によって、感情的な会話が部下に向けられることもあります。

しかし、そこに巻き込まれてしまうと、自分の立場が不安定になる危険があります。

以下のような点に注意して、冷静な対応を心がけましょう。

  • 上司の不満や愚痴を一方的に受けすぎない
  • 「そうですね」と軽く同意してしまうのは避ける
  • 感情的になったらやんわり距離を取る

あくまで業務上のやりとりに徹し、個人の感情には立ち入らないことが賢明です。

感情のぶつけ合いに巻き込まれず、自分の心を守ることが、安定した働き方につながります。

②仕事を最優先で考える

上司同士が対立していても、部下として大切なのは「仕事の目的を見失わない」ことです。

私情や派閥に流されてしまうと、本来の業務がおろそかになってしまいます。

意識したい行動としては、次のようなものがあります。

  • 指示がぶれても、最終的な目標を確認し直す
  • 感情ではなく、事実と業務の必要性で判断する
  • 誰の味方でもなく「仕事のため」に動く意識を持つ

どちらの上司に合わせるかを考えるのではなく、「この仕事を成功させるには何が必要か」という視点を持ちましょう。

仕事を優先させることが、もっとも公正で信頼を得られる方法です。

③中立な姿勢を意識する

上司のどちらかに肩入れすると、もう一方からの信頼を失うおそれがあります。

そのため、どちらにも公平な立場で接する「中立な姿勢」が大切です。

実際にできる行動は以下の通りです。

  • 片方の悪口や愚痴に加わらない
  • 仕事に必要なことは、両方の上司にきちんと報告する
  • どちらの上司にも礼儀を欠かさず、態度を変えない

中立でいるというのは、冷たい態度を取ることではありません。

誰に対しても丁寧に接し、信頼を失わないよう心がけることで、上司同士の争いから自分を守ることができます。

④やるべきことに集中する

上司の争いが気になっても、まずは自分の仕事に集中することが大切です。

自分の役割をきちんと果たすことで、周りからの信頼も得られやすくなります。

集中するために意識できることは、以下の通りです。

  • 人の言動にいちいち反応しすぎない
  • 感情ではなく事実をもとに行動する
  • 必要以上に上司の動きを気にしない

職場の雰囲気に左右されず、自分のペースを守ることは、心の安定にもつながります。

周囲がどうであっても、「私は私の仕事をする」という気持ちを持ちましょう。

⑤部下同士の連携を強める

上司の対立によってチームの雰囲気が悪くなると、部下同士もばらばらになりがちです。

だからこそ、部下たちが声をかけ合い、連携を強めることが大切です。

以下のような工夫が効果的です。

  • おたがいに進捗を報告し合う
  • 困ったときは気軽に相談し合える関係をつくる
  • 共通の目標を確認して、協力する意識を持つ

上司の関係が悪くても、チームとしての仕事は続きます。

仲間とのつながりを意識することで、不安やストレスもやわらぎ、職場に少しずつ安心感が戻ってきます。

⑥人事に相談する

どうしても自分の力では対処できないと感じたら、人事に相談することも必要です。

長く不安定な環境に身を置いていると、心や体に大きな負担がかかってしまいます。

相談の際に意識したい点は以下の通りです。

  • 感情ではなく、事実にもとづいて話す
  • 「どちらが悪いか」ではなく「職場全体への影響」に着目する
  • 具体的な困りごとを説明する

相談することは、自分を守るため、また職場全体をよくするための大事な一歩になります。

信頼できる相手にきちんと伝える勇気を持つことが大切です。

⑦異動や転職を検討する

上司同士の不仲が続き、職場の空気や人間関係がどうしても改善されない場合には、異動や転職といった選択肢を考えることも必要です。

自分の努力だけでは状況が変わらないとき、心と体を守るための行動をとることはとても大切です。

緊張した職場で長く過ごすと、次のような悪影響が出るおそれがあります。

  • 周囲の顔色ばかり気になってしまう
  • 仕事に行くのがつらくなる
  • やる気や自信がなくなっていく

このような状態が続けば、どんなに真面目に働いていても力を出しきれなくなります。

新しい環境で前向きに働ける場所を探すことは、自分らしく仕事をするための重要な手段です。

まとめ:上司同士の不仲に振り回されないように

上司同士の仲が悪いと、職場の空気が悪くなったり、部下の立場が不安定になったりと、さまざまな影響が出てきます。

しかし、こうした状況にただ流されてしまうと、自分自身の心が疲れてしまいます。

大切なのは、どんな環境でも自分を守るための行動を意識することです。

この記事では、そんなときの対処法として、次の7つを紹介しました。

  • 感情に巻き込まれない
  • 仕事を最優先で考える
  • 中立な姿勢を意識する
  • やるべきことに集中する
  • 部下同士の連携を強める
  • 人事に相談する
  • 異動や転職を検討する

上司同士の関係を自分の力で変えるのは難しいかもしれませんが、「自分の行動」は変えられます

周囲に振り回されず働けるよう、自分の考え方と行動を見つめ直してみてください。

無理せず、自分を大切にしながら向き合うことが、職場の安心につながります。

この記事を書いた人
いさむ

新卒で入社した会社の激務に耐えられず1年半で退社→転職した会社では人間関係に馴染めず2年で退社→二度目の転職で自分に合った会社に出会い、今は楽しく働いています。
社会保険労務士・日商簿記1級の資格を保有。
会社員のお悩みを解決するための方法を発信中です。

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